「ナミコとささやき声」本を買い取りました。
ナミコとささやき声
アンドレアス セシェ Andreas S´ech´e
買取価格 423円
ドイツからやってきた主人公は京都の禅寺でナミコと出会います。
美しい京都で主人公はナミコの案内するままに庭を歩き、漢字の成り立ちを知り、様々な日本を知っていくのでした。「純度120パーセントの恋愛小説」の文字が帯にあったので、ちょっと怯んでしまいましたが、ベタベタしたところはまるで無くて、舞台が京都(石垣島も登場します)という事もあってか、二人のちょっとした冒険はページをくくるたびにこちらもドキドキしながら楽しみました。(ナミコの語る漢字の成り立ちは読んでいてなるほどと感心する事しきり…でした)
読後感しっとり度100パーセント。
著者のアンドレアス・セシュはドイツ生まれのジャーナリストであり、科学雑誌の編集長も勤めた経験があるとの事。日本在住かと思ってしまうくらいに詳細が綴られていますが、現在はドイツの郊外で小説を書いているとの事。第1作の「囀(さえずる)る魚」はアテネの古書店が舞台、未読なので早速読んで見ようと思った次第です。
3作は『蝉時雨の刻(仮題)』(西村書店より刊行予定)という事なのでこちらも待ち遠しいです。
ついでに西村書店さんのHPを見ていたら、面白そうな本を発見!「本と図書館の歴史 ラクダの移動図書館から電子書籍まで」移動図書館と思われるラクダが表紙となっています。「<歴史図鑑>グランド・ルート 世界を動かした通商と交流の道」塩の道、茶の道、香辛料の道など。どちらも児童書のジャンルですが、絶対大人が読んでも面白いやつだと思われます。意外な収穫に大満足でした( ´∀`)