「Ank:a mirroring ape 」本を買い取りました。
Ank: a mirroring ape
佐藤 究
買取価格 401円
2026年、多数の死者を出した京都暴動（キョウト・ライオット）。ウィルス、病原菌、化学物質が原因ではない。そしてテロの可能性もない。発端となったのは一頭の類人猿。という文言と有栖川有栖氏・東山彰良氏・冲方丁氏絶賛！の帯。
久しぶりにいい匂いの本かもとか思いながら読み出すと…一気読み。すごいのを書く人が出てるな〜という満足感！
人間も猿も類人猿も霊長類と呼ばれる生き物ですが、その違いは簡単にいうと尻尾があるか無いか。
映画「猿の惑星」というのがありましたが、あれは猿ではなく類人猿。…確かに尻尾はありませんでした。
猿の一言で片付けたらいけないのですね。
副題の「a mirroring ape」ミラーリングという行動は我々も知らずにやっている動作。
例えば「もらいあくび」なんでかもらっちゃいます。（私は猫があくびをしていてももらいます）
チンパンジーも同様の行動が起こるらしいです。（人間の子どもが二分の一、チンパンジーは三分の一だそうな）
猫に鏡を見せると、鏡の後ろを引っかいたり、面白い行動をとりますが、これは鏡に自分が写っているという認識がないからの行動。自己胸像認識というのは霊長類だけのものだそうです。
このミラーリングというのが本書ではキモ！紅葉の古都京都が大変な事になってしまいます。
8分19秒のパニックが意味するものは？あとは読んでのお楽しみ！！読み応え半端無し！寝不足必至！
2016年江戸川乱歩賞受賞作品の「QJKJQ」も読まねば…
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