「オーパーツ 死を招く至宝」本を買い取りました。
【2018年・第16回「このミステリーがすごい! 大賞」大賞受賞作】 オーパーツ 死を招く至宝 (『このミス』大賞シリーズ)
蒼井 碧
買取価格 596円
OOPARTS(Out Of Place ARTifacts)とは、通称「場違いな工芸品」。遥か昔の出土品ながら、当時の技術や知識では明らかに制作不可能な謎だらけの品。
一時期流行りましたよね〜。あちこちに「オーパーツ」関連の本も出版されていました。
本書は昨年の『このミス』大賞受賞作品。
主人公は貧乏学生鳳水月(おおとりすいげつ)と変人鑑定士古城深夜(こじょうしんや)。
この二人赤の他人ですが、顔は分身のようにそっくり!
まずは水晶ドクロ(クリスタルスカル)をめぐる事件。
インディ・ジョーンズにも登場したクリスタルスカル!どのように加工されたかがわからない精密なドクロ。
顎は可動式になっていて、眼窩に光をあてると睡眠効果が出たり、虹色に光ったりと様々な伝説がありました。
中でも有名なのは「水晶ドクロは全部で13個あり、全てが再び一ヶ所に集結した時、宇宙の謎が暴かれる」というもの。
他にも黄金シャトル・恐竜土偶・ストーンヘンジと面白いものが続々登場!
オーパーツをめぐる4つの殺人事件は全て密室事件。
話が進んでいくたびに、この二人も、いよいよ面白い事になっていきます。
軽い感じの文章(二人の掛け合いが面白い)ですが、内容はマニアック。一気読みしてしまいましたがなかなかの読後感でした。
すっかり登場人物のイメージができてしまいました。これは是非次作を!期待してしまいます!
お終いに大森望氏・香山二三郎氏・吉野仁氏の選評も収録されています。