「近代中国への旅」本を買い取りました。
近代中国への旅
譚 璐美
買取価格 623円
上野動物園のシャンシャンのライブカメラ映像が最近のお楽しみとなっております。これを楽しみにしている人は私だけでは無いはず…
丸くて白黒という地味なルックスなのに、あの可愛さったらもう…( ^ω^ )
最近は笹やリンゴにも興味を示しているとの事でもうすぐ乳ばなれの時期のようです。
そんなパンダですが、元々は日中国交回復の記念に贈られたというのはご存知でしょうか。
近くて遠い隣国中国とは長きに渡り戦争などによって国交は30年以上途絶えていました。
1972年田中角栄首相・周恩来首相との交渉によって日中国交が回復、中国へ旅行で訪れる人も多くなりました。
そして今現在は中国から訪れる人が増加中。45年という月日は色々なものを変えて行きます。
さて本書は中国人の革命家を父に、日本陸軍中将の長女である母との間に日本で生まれた譚 璐美氏による中国100年のノンフィクション。天安門から近代まで知らない事が多過ぎると実感しつつ読み進めました。
多分本国の若者たちにとってもここ100年に起こった事は祖父母世代に聞いてはいても日々風化してしまっている事ではあるのでしょうけれど…
未だタブーとなっている天安門事件。その主だった人物にもインタビューをされています。
「中国の問題は多すぎて、何もかも自分一人でやるわけにはいかない。自分がもっとも重要だと信じたことを、一つだけ選んでやることだ。私は人文科学者たちの”医者”になった。中国の病状は重いからね。だが中国は刻々と変化している。話をすれば、効果がみえるし変化がある。影響を与えることができるのだから、関心をもつに値する」(本書より)と明るいのは中堅知識人の胡平氏。
知ろうとしなければ決してわかる事の無い遠い隣人を知るための入門書でもありました。