「湖畔の愛」本を買い取りました。
湖畔の愛
町田 康
買取価格 583円
雨女・雨男と言われる人がいます。なぜか行事とか旅行とかにそのメンツがいると前日まで雲ひとつ無い快晴であっても当日は雨…天気が個人の何かに関わっているとはとても思えないのですが、事実、雨…。そして、そういう人は必ず言うのです「私…雨女なんです」「そんな事無いよ〜、気にしないで」なんていってみるのですが、3回続くと…何か持ってらっしゃる?という疑問も湧いてきたりします。
そんな雨女が登場する本書、町田康の本にしてはカバーが可愛いですなぁ、なんて思いながら手に取りましたが、よく見ると、ポツンと赤い鳥居を発見!また、邪悪なものが潜んでいるのね〜と期待で胸を膨らませながら一気読み。
しかも半端ない雨女、もはや災害レベルという。土砂崩れで孤立してしまったホテルで起きる出来事は…
ちなみに東京高円寺の氷川神社の中に、日本で唯一の「気象神社」という神社があるそう。
元々は陸軍気象部にあったお天気の神様、戦争中は気象情報が大事であったためかもしれませんね。(実際戦時中は天気予報は公表されていなかったようです)御祭神は『八意思兼命』(やごころおもいかねのみこと)という知恵の神様。絵馬は下駄仕様、キャラクターはてるてる坊主です。
身に覚えのある人はお参りしてみてはいかがでしょうか?
濃い、町田節ではありましたが、読後じんわりしたのは何故?すごくやわらかになっているような気持ちになるのは何故?帯をよく見ると「ようこそ、九界湖ホテルへ。ここは笑いと愛のニルバーナ!」
上質な町田節新喜劇を楽しんでください!
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