「ありえない138億年史」本を買い取りました。
ありえない138億年史
ウォルター・アルバレス 山田美明
買取価格 453円
海の上に大きな岩が浮かんでいて、岩の上には城のようなものも言える不思議な絵、ルネ・マグリット「ピレネーの城」が本書のカバー、各賞を区切る部分にもこの城が登場します。
46億年前に地球が誕生してから、とその前の宇宙誕生などに関する壮大なるビッグヒストリー。
「ビッグバン」は聞いた事があるけど、結局何が起こっていたのか?を明確に説明する事は出来ません。
「第二章 ビッグバンから地球誕生まで」には地質学やハッブル望遠鏡の名前にもなった天文学者エドウィン・ハッブルの研究や、14歳で学校を中退しそれ以上の高等教育を受けた事がなかったラバ追いの少年、ミルトン・ハマソンの発見などがわかりやすく説明されています。
「第三章 地球からの贈りもの」では「私たちは地球が集めた星くずでできている」という事を中心に現在の我々の生活に必要不可欠な元素ケイ素をどのように集めたかを知るための、地球が酸素、マグネシウム、ケイ素、鉄を主成分とする惑星として形成された過程を調べていきます。
ちょっと手強い分野かと思いましたが、どこから読み出してもわかりやすくて何度か読み返しました。
以前話題になったカール・セーガンの「コスモス」や地層ができる過程(「第五章 二つの山脈の物語では地層のサンドイッチの作り方)、恐竜絶滅がなければ人類は誕生しなかった話など「ブラタモリ」の好きな私としてはとても面白かったです。
五月病も吹き飛ばしてしまいそうな壮大な宇宙と地球の歴史を堪能してください。
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