「未完の巡礼」本を買い取りました。
未完の巡礼–冒険者たちへのオマージュ 植村直己 長谷川恒男 星野道夫 山田昇 河野兵市 小西政継
神長 幹雄
買取価格 515円
「ハセツネ」という競技をご存知ですか?
日本山岳耐久レース長谷川恒男カップのことなのです。奥多摩の山岳地帯約71キロを走るという耐久レースです。
ソロクライマーとしてヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攀や南米アコンカグア南璧冬季単独初登攀をなした故長谷川恒男の業績を讃え開催されている競技です。
昨年の男子の完走率は72.9%、女子は82.5%。今年も10月に開催予定。
マラソンは平地を走る競技、ここ最近人気のある「トレイルランニング」(通称トレラン)と呼ばれる競技になると山岳地帯を走るので、それなりの装備が必要になってきます。
平地を走るのも結構な体力と筋力が要求されるのに山を走るというのは…すごい競技です。
山の持つ吸引力というのは年齢や性別を問わず、ここ何年か登山ブームも続いていて、山頂にたどり着いた達成感というのは地上の日常では得難いもの。それはそれで良い事なのですが残念なニュースを耳にする事も多く、何事もきちんとした準備と計画が必要なのだと痛感。
本書では先の長谷川恒男さんや植村直己さんたちにスポットをあて、家族や知人・友人たちを訪ね山を歩き、まさに巡礼の旅の本書。現在も植村直己さんゆかりのグリーンランドの小さな村シオラパルク(40人ほどの人口、世界最北)には3人の日本人が住んでいます。「エスキモーになった日本人」の著者大島育雄さん、極地探検家の山崎哲秀さん、ノンフィクション作家の角幡唯介さん。
世代を超えて引き継がれている冒険の物語でした。