実用書・文庫など83冊を買取
予想外に盛り上がったW杯も残り10日程となりました。4年に一度の開催、サッカーファンにとっては(ニワカも含め)大きなイベントですね。連日の試合観戦で寝不足気味の方もいるのではないでしょうか?日中の暑さもそろそろ夏モードに近づいてきました、体調に注意しながらのサッカー観戦を!
スポーツの次には文学界の重要な選考会が待っています。第159回芥川賞・直木賞の発表は来月18日の夜!芥川賞にノミネートされているのは松尾スズキ氏を除いて4名が30代。直木賞は3回目のノミネートとなる湊かなえ氏と2回目のノミネートの木下昌輝氏、他3人。今回はまるで予測がつきませんが授賞式の日のニコニコ生放送、辛口3人(井上トシユキ・栗原裕一郎・ペリー荻野)の作品解説を楽しみにしています。
さて画像は先日買取をさせて頂いた本の一部です。
気になる一冊は関川夏央の「昭和の三十年代演習」です。関川夏央といえば谷口ジローの「坊ちゃんの時代」の原作者としても有名でしたが、最近は評論家としての作品が注目されています。
昭和三十年代のイメージとして取り上げられているのが西岸良平の「三丁目の夕日 夕焼けの詩」(映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の原作ですね)戦後の混乱も収まりつつ、明るいイメージがありますが、実際その頃に出版された本などを中心に解説。貧乏くさくて、可憐で、恨みがましい時代とも語っています。
作家では松本清張・三島由紀夫・高野悦子、映画では川島雄三・市川崑・今村昌平などの話を交えての昭和論は読み応えたっぷりでした。雨の夜にじっくりと読みたい一冊。
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