経済・芸能関係の本を34冊買取。
陽が落ちる頃に少しづつ秋虫の声が聞こえてくるようになりました。新米入荷の幟も見ました。
ゆっくりと夏から秋にと季節は動いているようです。とは言うものの日中の暑さはまだまだ半端ない…ハンカチ・タオルはまだまだ手放せませんね。
7月8月と落語を聴く機会が多く、直近で良かったのが夏にピッタリな怪談「真景累ヶ淵 豊志賀の死」。天才圓朝作の大ネタですが、もう怖い怖いっ((((;゚Д゚)))))))。人間の業の怖さと言うか…鬼気迫る演者の声に客席の背中が同時にビクッ!となりました、もちろん私もですが笑。ものすごい長い話(全97章)なので一回では終わらない、また続きを聴きたいです。タイトルの「真景」ですが、この話が作られた明治時代に病気の根源は「神経」が関係しているというのが流行った為。
物理的に怖いやつでは無く、メンタルがジワジワとやられて行くようで怪談の真骨頂でした。演者もお客も全身全霊でのライブ…だから落語を聴きに行くのはやめられません。
さて先日の買取の中に「師匠歌丸 背中を追い続けた32年」桂歌助著が入っていました。残念ながら師匠は亡くなってしまいましたが、その師匠との入門から真打になるまでのしくじりと悪戦苦闘の32年を描いたもの。東京理科大を卒業し、地元新潟十日町で数学の教師になるはずだった歌助さん。どこでどう迷ったか落語家の道へ…今では押しも押されもせぬ師匠ですが、数々のしくじり…歌丸師匠の陰での支え。読んでいて泣き笑いの本書でした。
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