経済学関連の本など37冊を買取。
毎週のように大きな台風が来たり、電車の遅延・運休が当たり前のようになってきた最近です。ホントに今年の天気は不安定、黒潮大蛇行と呼ばれる海の異常もまだ続いているらしく、このままであれば前と同じように大雪になる可能性もあるらしいとの事。猛暑で大雪…困りますね、とりあえず電車などの公共交通機関に影響があるのが本当に困りますね。
こちら側でできる事が避難するとか、非常持ち出し袋の中身を充実させるとかしか無いのですが、避難勧告が出た際は早めに避難をしようかとは思っています。
さて先日の買取の中にあった「神戸ものがたり」著陳舜臣。1981年に刊行、阪神・淡路大地震以前の神戸の姿を描いたものです。その前にも1965年に「神戸というまち」というポートアイランドができる前の初エッセイもあります。
亡命の革命家孫文は同郷人の多い神戸によく立ち寄ったとの話、美しく整備された神戸の街を見て中国の未来図を描いたのでは…そして同じように輝かしい未来を夢見てブラジルに移民を希望した沢山の人々が神戸から旅立って行ったのでした。著者がまだ小学生の頃、各小学校の学童が移民船の見送りに行き壮行歌を皆で歌った切ない記憶。坂や山のある神戸の散歩道と名前の由来など古き良き神戸の姿をありありと描いています。
日本で最初のサナトリウムができたのも、映画興行が始まったのも神戸、新しいものに常に門戸を広げている街神戸。
有名な中華街の中の話や、異人館地帯の話、今はもう無くなってしまった建物も含め神戸の今昔を知るための一冊。
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