啓発本・実用書など47冊を買取。
暑さ寒さも彼岸までと言われますが、日中はだいぶ過ごしやすくなりましたね、北の方だと寒いくらいの朝晩ではないでしょうか?先日映画「タクシー運転手」というのを観てたら、途中萩の花が咲いている道路が映りました。そろそろこちらも咲く頃、秋が始まるのだと思った次第です。
古くは万葉集にも多く登場する萩、荒地や山の斜面のようなところにも育つ丈夫な植物で秋の七草でもあります。「萩」「尾花(ススキ)」「葛」「撫子」「女郎花」「藤袴」「桔梗」が秋の七草。意外と普段の散歩道でも見られるものが多いので探してみるのもいいかもしれませんよ。
さて先日買取をさせていただいた本の中から一冊。「死を生きた人びと」小堀鷗一郎著。著者は外科医として国立国際医療研究センターに40年勤務、定年退職後に堀ノ内病院に赴任、在宅診療に関わり、355人の看取りにかかわり、現在訪問診療医。(著者は森鴎外の孫にあたります)
だいぶ昔に「往診」という言葉がありました。古い映画とかドラマにはお医者さんが看護師さんを伴って患者の家で診察するもの。最近ではそのような事を目にする事も聞く事も無くなりました。病人(重篤な場合)と呼ばれる人は病院という施設で入院をしているか若しくは通院しているので医師が自宅を訪れるという事はあまり無いようです。
超高齢化が予測されている昨今、医療費やその負担など問題とすべき事は満載。自宅で最後を迎えたいという希望もそれぞれのライフスタイルによってはなかなか簡単に叶う事でも無くなっています。本書では著者が看取った355人の様々なケースも併せて「最後」の時をいかに迎えるかを考えさせられます。