日本文芸書・海外文芸書など44冊を買取。
早いものでもう如月となりました。通常の月よりも短いのもあり「2月は逃げる」「3月は去る」と気が付けば梅や桃の花の便りが来る毎年、春まであと少し…。
毎年の読書目標200冊というのを掲げています。月で割れば17冊、2日に1冊強なので毎年達成しているのですが、最近は記憶する以上に忘却する力が上回っているようで…文庫化されてカバーが変わったりしていると気が付かずに読んでしまう事も数々…しかも本半ばで気が付く…なんて事も度々。先日は栞代わりに適当な紙を挟んでおいた処から読み出したら、丸で話がわからない…下巻だったのと手に取るまで時間が開いたからかとも思い、初めから読み出したら、下巻2ページ目くらいで読むのを辞めた事を思い出しました。三分の一から読み直していたようで、色々と納得しながら読書再開。「老いるショック」とはこういう事なのだと納得した次第です。
さて先日の買取の中から一冊。「自転車泥棒」呉明益著。2018年国際ブッカー賞候補作。読み出して何だか文章に覚えが…と思い著者略歴をあらためて読んでみたら、あの「歩道橋の魔術師」の台湾の作家さんでした。名前を見ても何も思わなかったのですが、読んで気がつくというのはどこかに不思議な記憶力があるのでは?と良いように解釈しております。
今はもう見かけないロッドブレーキの自転車。一般の人は買う事すら出来なかった高級品、そんな自転車を巡る戦争体験や多くの家族や動物の物語。一気読み間違いなしの本書でした。
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