仏教関連書、伝統芸能関連書など43冊を買取。
先日三浦しをんさんの公開対談を聴きに行ってきました。主に取材に関する話が多かったのですが、本と一緒でかなり面白い人という印象でした。作家の創作ノートを見る機会なんてのは滅多にないのでかなり楽しい対談でした。
創作ノートにはアパートの部屋の間取りや人間関係の図があったりして(最近アニメにもなった「風が強く吹いている」のネタ帳)貴重なものを見ました。本作は箱根駅伝をテーマにした作品、本人曰く、お正月の箱根駅伝は日本中の人が観ているものだと思っていた、なのでこれをテーマに小説を書いたら売れる!きっと売れる!聖書くらい売れる!と思っていたそうです。三浦さんカワイイ…しっかり売れたじゃないですか〜と対談の相手も言ってたくらい売れましたよね(^∇^)
途中、口癖のように「…家で寝ていた方がいい」というのも、著作に対しては綿密な組み立てをするからなのね、と一人ガッテンしておりました。
先日の買取の中に珍しい「文楽ハンドブック」藤田洋著というのがありました。古典芸能の中でも最も触れる機会が少ないジャンルかもしれません。そもそも文楽って何?という声が聞こえてきそうですが、人形浄瑠璃文楽というのが正式な呼び名。
人形を使う人がいて、語りをする太夫、音楽を司る三味線の総合芸術です。(ユネスコの無形文化遺産にも認定されています)これをわかりやすく小説にしたのが三浦しをんさんの「仏果を得ず」主人公は若手太夫、文楽青春小説となっています。これと、いかに文楽にハマっていくかを記録したエッセイ「あやつられ文楽鑑賞」の2点がオススメ!劇場で鑑賞が先か、読むのが先かはどうぞご随意で…。