小説、エッセイなど179冊を買取
お正月に寅さんの新作を観てから早3ヶ月、あの頃は世間がこんな風になっているなんて予想もつかず、まったりと映画を楽しんでおりました。夜間の不要不急のお出かけもままならず、普段はニュースくらいしか見ないTVですが、寅さんシリーズの再放送をやっている事に気づきついつい見てしまいました。
4Kリマスター版とかでしたがTV自体は4Kではないので、良さは今ひとつでしたが面白さは変わらず(^ ^)幸せなひととき…第一回目の寅さんは妹のさくらとひろしの恋と寅さんの恋なのですが、ひろし演じる前田吟さんが中国出身の俳優ジェット・リーにしか見えなくなってしまい、気がつけばジェット・リーの映画をスマホで検索していました。
映画「ドラゴンキングダム」でジャッキー・チェンと共演というのを見つけたので今度観てみようとか、スマホもパソコンもそばにあると…集中できるのはやっぱり映画館なのですが、映画館も自粛されているのでしばらくは自宅にて映画鑑賞…寅さん→ジェット・リー→カンフー映画のローテーションになりそうです。
さて先日の買取から一冊、「それは私です」柴田元幸著/新書館。訳者としては知っていましたが、ご本人のエッセイ集。その中に「ぼくの(は)小父さん」というのがあり、まずは映画の「ぼくの伯父さん」からスチュアート・ダイベックの短編「アリ」、小川洋子著「ギブスを売る人」と言ったようなちょっと困ったおじさんの話。
ふらりとやって来て、その度に怪しげな仕事をしているとか、言動が怪しげであるとか…ちょっとだらしないところがあったりするけれど話は抜群に面白い!みたいな親戚に一人はいそうな人。まさに寅さんでもあるのですが、続くエッセイではおじさんはいるけれど、このパターンの女性版は?という話に…女性で寅さん風となると…豪快な魔女のようなイメージになってしまいますね…
他にも「活字」や「ボブ・ディラン」「エドワード・ゴーリー」の話などどこから読んでも面白い本書でした。