風神雷神からのジャケ買い
衣替えの時期、通勤時にも汗をかく季節となりました。マスク一枚でもけっこう暑苦しく感じますが、まだまだ油断は出来ないので心して防衛…
そろそろ梅雨前の準備、半年に一度の中掃除の時期なのですが、自粛期間に気がつくところは掃除していたので今年はしなくてもいいかも( ´θ`)ノ
自粛中の休日、TVで横溝正史原作の映画「八つ墓村」を2作連続で放送、金田一耕助を演じるのは豊川悦司と渥美清。
トヨエツ版は市川崑監督、渥美清版は野村芳太郎監督。今まで何回か観ましたが、こうやって続けてみたのは初めて!ところどころ違いに気が付いたり、省かれているところがあったりと発見が多く、中々面白かったです。こういう新旧対決を映画館でもやって欲しいなぁ…海外映画でもいいので。
さて今週の積ん読は「風神雷神 上・下」原田マハ著/PHP研究所。ゆっくり読もうと思って寝かせておりましたが、開いたが最後…今回は出生に謎の多い俵屋宗達が主人公。
本来赤で描かれるはずの雷神がなぜ白で描かれたか…
帯には「戦国日本とルネサンス・イタリア 海を越え、時代を越えて紡がれる奇跡の物語」
この人の本はどれもフィクションとは思えなくなってしまうから凄いっ!その場にいたかのように描かれる創作場面、画材の匂いすら感じます。
2冊目はジャケ買い(エゴン・シーレ「膝をつくふたり」)の「よそ者たちの愛」テレツィア・モーラ著・鈴木仁子訳/白水社。
ドイツ語文学の最高賞、「ビューヒナー賞」受賞作家による短編集。
初めて読む作家ですが、不思議空間に引き込まれます。よそ者(エイリアン)は誰の心にも潜んでいそうな部分。閉塞感のある現在を生き抜くためには…
3冊目はまだ買ってもいないのですが読みたい「兵士はどうやってグラモフォンを修理するか」サーシャ・スタニシチ著・浅井晶子訳/白水社。ボスニア出身の作家による、1992年のボスニア戦争の前後を描いた作品。
自粛中にいろんな本と縁が結べたのは大いなる収穫でした(^-^)