タイトルの強さに惹かれて読んだ本
すっきりしない天気が続くこの頃、梅雨明けまであと少し…夏はもうそこまで( ´∀`)
とは言うものの、いつもの夏とは違いマスクやソーシャルディスタンスなどの注意事項もあり、仕事以外ではあまり活発に動く気持ちにもなれませんね。(旅に出たいという気持ちはたっぷりあるのですが)
なので少しでも在宅時(特に就寝時)には快適になれるようにと、前々から気になっていた冷感シーツと掛け布団を購入。
仕組みはよくわからないものの、ヒヤッとします。エアコンの風を直接受けるより生地に触れている方が涼しさを感じます。
化学の力に感謝しつつ、安眠しております(-_-)zzz
まぁ布団に入ったからすぐに就寝するわけではなく、そこから2時間近く本を読んだり落語を聞いたりしているわけでして…
本がどんどん読めるのでした。
今年は震災から早いもので9年、先日読んだのが「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場」佐々涼子著/早川書房。
宮城県石巻市にある日本製紙石巻工場、海に面した工場は震災で壊滅的な被害に遭います。
再生すら不可能と思われた工場をわずか半年という短期間で再生させたノンフィクションです。
そもそも本を手にする時に、文庫はこういう手触り、コミックはこういう紙質、辞書は何遍括っても紙は破けない物と当たり前のように思っていました。全てに理由があり、その為に全力で創意工夫されて紙が漉かれているのです。
中でも8号と呼ばれる全長111メートルにも及ぶ巨大なマシンは国内の出版物のみならず、アメリカの週刊誌「TIME」の用紙も製造していたもので、このマシンが動かなければ出版業界にも多くの影響を出てしまうのは必須でした。
湾に面した工場に流れ込んだのは瓦礫だけではなく、全てを片付けてマシンが動くまでの不休の作業が続きます。
紙にかける人たちの様々な思いを詰め込んだ本書は最後にどこに何の紙が使われいるかも記載されています。
本書を読んだ後だからこそわかる製品番号。
後半、読みながら泣けてきました、本好きならずとも読んで欲しい本書です。