歴史、経済関連書など37冊を買取
4連休が終わったと思ったら、今週も3連休。夏休み短縮が決まっている学校も多いせいか家族でのお出かけも見かけるようになりました。このままお盆の休暇になるという会社もあるようなので、帰省に旅行にと動きがありそうです。
まだまだ注意は必須ですが、少しでも楽しい思い出ができると良いですね( ´∀`)
いまいち「Go Toトラベル」の仕組みもわからず、例年の「青春18きっぷ」もちょっと保留。(今年もしっかり発売されています)9月10日までの利用期間なので時刻表を見ながら時期と場所を思案しております。
さて先日の買取から一冊「コレラの世界史」見市雅俊著/晶文社。1994年発行の本書、2段組のボリュームに慄きつつ開いてみると…世界規模でみるとまだコレラというのは無くなったわけではなく、最近までアジアでは流行の発生があり、単に日本で出ていないだけだったようです。
その時代を象徴する伝染病がある。中世の黒死病、大航海時代の梅毒、のように。進歩と帝国主義の時代といわれる19世紀、それはコレラであった。本書扉より
黒死病とはペスト、梅毒は何故か鎖国していた日本でも発生、その時代時代で治療法も様々…瀉血(悪い血を抜くというもの)であったり、アヘンであったり…今では信じられない事ですが、コレラは「炎症性の病気ではなく、神経性の病気である」というような事もまかり通っていたという事。
1825年の医学雑誌に載っていた治療活動には、大量の阿片、エーテル、アンモニア、樟脳、ひまし油、麝香、薄荷油、丁子油、肉桂皮油、蒸気風呂、マッサージなどなど、治療とは言えないようなものが並んでいます。(一時期、コロナには納豆がいいとかの話がありましたが、今になっても人の考える事は変わって無い?)
そして噂と暴動など…伝染病というのが発生するたびに同じ事が繰り返されます。
正しく怖れ、今こそ冷静にならなければいけないのだなぁと痛感した本書でした。