文庫本3冊と時間も距離も飛び越えた旅へ…
1月始まりの手帳も残り3分の1…一年の早さを感じております。今年は特にバタバタと過ぎたイメージ、開催されるはずだったオリンピックの為に祝日の移動もあったりして、なんで連休だったのか忘れてたり…
10月は祝日も無く、カレンダーをよくよく見ると12月も無いのですね。どんな年末年始になるかは予想もできませんが、新生活のお約束はしっかり守り、インフルエンザにも備えなければなりませんね。
先日久しぶりに古本屋さん巡りをしてみました。文庫の棚に並んだ「アイヌの碑」「サハリン島 上下」偶然並んだのか、同じ人の手を離れてこうなったのかはわかりませんが、どちらも探していた本だったので早速購入。(欲しい本はどんな棚にあっても山のように積んであってもちゃんと目に入るという不思議さ…)
未だに訪れる事の出来ない北海道の「ウポポイ 民族共生象徴空間」、移動は出来ませんがアイヌの暮らしや歴史を文献で調べる事はできるので読書の4割位は樺太やらの関連書となっています。
「アイヌの碑」萱野茂著/朝日文庫、30年前に発行。アイヌ語を話す祖母に育てられ、日本語とアイヌ語の二つを母語とする萱野茂さんはアイヌで初めて国会議員になった人でもあります。
50年をかけ、流出しかけていたアイヌの民具を収集し、現在は「萱野茂二風谷アイヌ資料館」で展示されているとの事。
大阪千里の「みんぱく」の愛称で親しまれる国立民族学博物館のアイヌ展示室にも関わっている著者。生い立ちからアイヌの山仕事、鮭漁など生活、金田一京助との出会いなど、ほぼ一気読みでした。
多分これから何度も読むことになる本です。
「サハリン島 上下」チェーホフ著・中村融訳/岩波文庫。2005年のリクエスト復刊の赤い帯が付いています。
これは直木賞受賞の「熱源」の参考資料だったような記憶があり購入。流刑地であったサハリン(樺太)にまだ若いチェーホフが渡った旅の記録。未読ですが秋の夜長にゆっくりと読む予定。
来月には俳優でもある斎藤工さんが監督を務めた映画「アイヌモシリ」の公開も予定されています。こちらは現代のアイヌの少年の話となっていて、楽しみにしている一本でもあります。
漫画「ゴールデンカムイ」から始まった読書の道も随分遠くまで来たなぁと実感する秋の一日でした。