あえて近くでGO TO 古本屋!
「GO TO トラベル」「GO TO イート」などとにかく動いてお金を使え!と言われている様な気がしているのは私だけでしょうか?何と無くしっくりこないものもあって、旅行計画は立てるものの…時刻表を眺めてはため息の日々です。
今年も「秋の青春18切符」が販売されていますが、これもまた例年とは違う使い方になっているよう。
電車には乗りたし、コロナは怖し…
で、いつもは行かない古本屋さんを発見しては店頭のワゴン(お安く、お値打ちの物が入っている)などを発掘しています。古い文庫本の中にはもう再版される可能性の低いものも有り、先日見つけたのは「鳥葬の国 秘境ヒマラヤ探検記」川喜田三郎著/講談社文庫、昭和49年発行。この本そのものが再刊されたもの。(1992年に講談社学術文庫でもまた再版されているようです)
鳥葬という刺激的なタイトルでは有りますが、どちらかというとネパールに入国するまでの苦労とか、各地の民族とのやりとりとかの方がメインで画像も多く、個性的な隊員たちと現地の人々とのコミュニュケーションが面白い!
喫煙者に厳しい最近ですが、探検に行くのに缶のピース(最近は見かけませんね)を持って行くのです。これが何かと役に立つ、タバコのコミュニュケーションだけでは無くて、空になった缶が色々な使われ方をし、探検後半ではまるでバザールのようになっていました。
修行の為のお寺と村を繋ぐのは橋では無く、たった1本の綱!堅い木をくり抜いたガルボという滑り木を使って綱の真ん中までは重力だけで行けるのですが、残りは両足を振って登っていくというもの。
お寺で修行する子どもたちはこれを難なくやってのけるのですが、探検隊のメンバーは皆、腕が抜けそうになったと…
富士山山頂よりも高いところで暮らす民とその生活、隊員達との触れ合いは時に軋轢も招きますが、我々の知り得ない彼らの生活やルールなどが満載の本書、文庫本での再版にあたり、15年ぶりの座談会も収録されています。
こんなに充実した本が何とワゴンの中に100円で埋まったおりました。遠くに行くのも経済効果ですが、お近くの古本屋さん探検も良いものですよ( ´∀`)