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時代小説、エッセイなど53冊を買取

明日から師走、何か見えない物に振り回された一年も残りひと月となりました。

たまに見るTVのスタッドレスタイヤや風邪薬、おせちやクリスマスのご予約のCMを見てはますます気忙しい気持ちになっております。今月は祝日も無いので週末には早め早めのお掃除を予定されている方も多いかも…片付けで出てきた読み終わった大切な本は是非当店エコブックスまで!( ´∀`)

本棚の中もスッキリさせて新しい年を迎えましょう!

 

さて先日の買取の中にあったのが「絵ことば又兵衛」谷津矢車著/文藝春秋。

著者の「蔦屋」「おもちゃ絵芳藤」は読んだことがあったので、今回も期待しつつ本書を読んでみました。

謎の多い岩佐又兵衛、信長に処刑された荒木村重一族の生き残りの男子。乳母の手により城から連れ出され、荒木一族再興を期待されつつ育っていくのですが、当の本人にはそんな事情は知らないまま絵を描く事を生業としていくのです。数奇な運命により京都から越前に移り、松平家に御用絵師として仕える事に…

カバー絵は「洛中風俗屏風」を使用、本文中に登場する他の絵も見たくて有名な「洛中洛外図(舟木本)」「豊国祭礼図屏風」「山中常盤物語絵巻」が載っていた別冊「太陽」があったのでこれもまたじっくりと見てみました。

 

「洛中洛外図」「豊国祭礼屏風図」この二つは圧巻、紙面でみていても中の人が踊りながら飛び出してきそうです。輪になって踊っている人には心誘われ、酔っ払って介抱されている人には同調し、目を凝らしてよく見ればナンパをしている町人がいたり(今も昔も変わりなし)と…あちこちで事が起きています。それでも見える範囲は限られているので、ハ◯◯ルーペなるものが手元にあれば便利なのかしらん?とか一瞬心をよぎりました。

 

実物はどれも美術館に収まっているので、機会があれば見る事は可能。と、ここまで心躍り、絵をみたくなるようにさせる文章の力がすごいっ!ゆっくり腰を据えて読もうと思ったのですが、結局一晩で読んでしまいました。

美術好きにも歴史好きにもハズレ無し!オススメの一冊!

 

 

 

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