進化するSiriと煮えない白菜…
先日知人と3人でランチをする機会があり、オーダーしたものは小鍋仕立てのもの。
登場したのは携帯燃料が付いている温泉の夕飯で出るようなコンロ(ちゃんとした名前があるんだろうけど)
店員さんが火を付けてからしばし…煮えない…鍋の中の厚切りの白菜が煮えない。その内固形燃料の火は心細くなり、店員さんを呼ぼうかとテーブルの上の「チリン」って鳴るヤツ(これもまた名前があるんだろうけど)を鳴らした瞬間!
知人のSiriが反応!「そうだと思いました」の声に全員爆笑!なぜこのタイミング?何をそうだと思ったのか?
3人ともiPhone(モデル違い)をテーブルに置いていたのですが、古い機種だけが反応…燃料が無くなるのを察したのか…盗聴?(されるほど重要な話はしてないw)不思議な事もあるものです。
世の中便利なのかどうなのか分からなくなる瞬間ではありました。
さて先日から読んでいるのが「ワカタケル」池澤夏樹著/日経BP
ワカタケルとは日本の第21代天皇である雄略天皇の事、古事記の続きみたいな話だと思って読んでいますが、これがまた…
登場人物が見た事のない漢字とカタカナの表記で混乱、「主な登場人物紹介」という冊子が付いていたのもうなづけます。
神話から歴史のあわいの時代に森羅万象を纏った、若く猛る大王が出現した。(本書帯より)
時は5世紀、兄である20代穴穂(アナホ)の突然の死を知らされてからのワカタケルの政治的動きにまず驚き、抗う豪族たちを力でねじ伏せていくのですが、それがまた恐ろしく強引…夢の予言を見る事ができる女たちの力で抑えられながら、今に繋がるものが出来上がって行きます。
まだ文字というものが無かった時代、伝説を記憶で伝える一族の存在、歌で気持ちを伝えるというような所作に何か長閑さを感じつつ3分の1ほどを残すのみとなりました。鉄を作る様子や、材料である砂鉄を集める様子などは映画「もののけ姫」を思い出しながら…
どのようなエンディングかは想像できませんが、完読後に「古事記」現代語訳を読んでみようと思った次第です。