経営、自己啓発関連本など43冊を買取
奈良東大寺のお水取りも終わり、いよいよ春を迎える準備完了といったところでしょうか…先日は高校の制服に花がついているのを見て卒業式だったことに気づきました。今週は小中学校の卒業式もひかえています、いつもとは違う状況ですが、まずはご卒業おめでとうございます( ´ ▽ ` )4月からは新しい生活、新しい出会いが待っています。良い本とも出会えますように…
今年はあちこちでお花見禁止(シートを敷いての長時間滞在不可)という事ですが、お酒抜きでの花見は大歓迎!美味しいコーヒーをポットに入れてのんびり散歩を楽しもうと思っております。花粉症さえひどくならなければこの時期の散歩は楽しみがいっぱい!こんなところに!というようなアスファルトの隙間にスミレを見つけたり、つくしの赤ちゃんも探せます。
(近場でささやかな楽しみを見つけては楽しんでいる春です)
さて先日の買取から一冊、「世界倒産図鑑 波乱万丈25社でわかる失敗の理由」荒木博行著/日経BP。
倒産という言葉を聞くと、良いイメージはまるで無いのですが、本書では「どういう企業だったのか」「なぜ倒産したのか」「どこで間違えたのか」「私たちは何を学ぶべきなのか」と項目別に考察を深めています。
ポラロイドやリーマン・ブラザーズ、山一証券といった昔のニュースなどでみる会社だけではなく、10年前の東日本大震災の影響を受けたウェスチングハウスなどの経過もわかりやすく解説。
本書の中で聞いた事がなかったのが「鈴木商店」
1874年「洋糖取引商」として開港したばかりの神戸で発足した会社。台湾開発という国策の大きな波にのり、海運業を経て日本を代表する総合商社の地盤を築きつつありました。第一次世界大戦での「全ての商品船舶一斉買い出動」という大方策で大躍進!しかし大戦終了後、関東大震災の影響を受け、事業精算という結末を迎えるのです。鈴木商店そのものは無くなってしまいましたが、傘下の企業は独立や別の財閥の傘下に入るなどしてそれぞれの道を歩む事になります。(双日、神戸製鋼所、帝人、アサヒビール、サッポロビールなどといった会社です)
あまりビジネス書は得意ではありませんが、すんなり読めた本書でした。