文芸書、ノンフィクションなど33冊を買取
花粉症が落ち着いてきたなぁと思っていたら、4月も後半(⌒▽⌒)来週からは連休が始まるという事でソワソワしている方も多いのでは?まだまだ旅行にはほど遠い感じ、肥らないよう注意しながら「おうち時間」をしっかりと楽しもうと計画中です。
お日様が出ている時間も長くなってきたこの頃、空を見上げることも多くなりました。去年の今頃はほとんど見る事ができなかった飛行機雲を目にすることも多くなりました、ワクチン接種が行き渡るまでは自重…でございます。
さて先日の買取から気になる一冊。
「ナチの妻たち 第三帝国のファーストレディー」ジェイムズ・ワイリー著・大山晶訳/中央公論社。
マグダ・ゲッペルス、エミー・ゲーリング、マルガレーテ・ヒムラー、イルゼ・ヘス、ゲルダ・ボルマン、名字から、あぁ、とわかる名前が並んでいます。(のちの裁判ではほとんどが非協力者扱いという事で無罪)
ヒトラー関連の映画などには登場する事もありますが、あくまで脇役として…(映画「ヒトラー 最後の12日間」ではゲッペルス夫人が薬で眠らされた我が子たちに毒薬と思われるものを口の中に入れるという、なんとも切ないシーンがありました)
驚くほど似ている彼女たちの経歴、中産階級、教育もしっかりと受け、良き夫を見つけるのが望み…
ヒトラーはドイツの母親に「高貴な精神的・道徳的目標」を「本能的に」理解し、「彼の熱烈な支持者であるとともに熱狂的な戦士」である事を望み、彼女たちはそれに応えようと奮闘するのでした。(さまざまな方法でのマウンティングも含め)
ゲルダが南チロルを目的地として、スクールバスを偽装し逃亡する際に持っていたのが、ボルマンがヒトラーの一言一句を書きためたタイプ原稿。これは「ヒトラーのテーブル・トーク」という本になり、日本でも翻訳・出版されています。ちょっとこれも読んでみたいと思った次第。読めば読むほど深みにハマっていくようなヒトラーの世界…まさに沼です。