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まだまだ知らない国ばかり…読んで調べてまた読んで

連休も終わり、自粛も継続の中静かな金曜日の夜となりました。飲食店も閉店時間が早くなっているので8時過ぎには街中の明かりも少なくなり、帰り道も急かされる気持ちになります。

不安な要素は山のようにありますが、うがい・手洗い・マスクなどの予防対策をしっかりして過ごすしましょう。

 

積ん読してあった本も連休中に消費…

まずはほとんど知識の無かったベラルーシの本。

「理不尽ゲーム」サーシャ・フィリペンコ著・奈倉有里訳/集英社。

昔《白ロシア》とも呼ばれた国、東はロシア、北西はラトビア、リトアニア、ポーランド、南はウクライナと接する海のない国。首都ミンスクは北緯53度。(宗谷岬が北緯45度)

主人公は不慮の事故により昏睡状態に陥ります。絶対に目を覚ますと信じた祖母の介護のかいもあり目を覚ましたのは10年後。目にしたものは1人の大統領による独裁国家、自由の無い、何もかもが「理不尽ゲーム」昏睡状態にあるのはこの国自身…

数々の文学賞を受賞しながら本国の図書館や書店では置くことのできない本書、今もなお不安定な国情です。

 

「丸い地球のどこかの曲がり角で」ローレン・グロフ著・光野多恵子訳/河出書房新社。

オバマ大統領はじめ各紙誌絶賛の注目作家の帯に魅かれて読んだ本。

フロリダが舞台の11の短編集、フロリダなんて明るい陽の光がサンサンと降り注ぐイメージ(行ったことはもちろん無い)ですが、様々な差別や軋轢…奨学金停止をきっかけに一瞬にして路上生活者になってしまう大学院生の話とか、(決して他人事では無い)気がつけば完読の本書でした。(土地柄のせいか爬虫類が多く登場…)

 

「ホーム・ラン」スティーブン・ミルハウザー著・柴田元幸訳/白水社。

短編集、何回か読んではいますが、毎回読む毎に感じる事が違うので、ついつい手に取る本の一つです。

翻訳物はちょっと苦手…と思っている人にも読みやすい一冊。

 

このご時世「旅」なんてまだまだ先の事ではあるけれど、読書の世界であればどこにでも…

 

積ん読本の中で待っているのが「アメリカ鉄道3万マイル」テリー・ピンデル著・宮脇俊三・小林理子訳/角川書店。

雨の夜にでもじっくり読みたいとっておきの一冊です。

 

 

 

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