梅雨の夜、幸せな時間は本と落語で…
今月末まで「緊急事態宣言」が延長となり、演芸場なども休業中(T_T)
去年から今日まで独演会に行ったのは1回…独演会自体も少なくはなっていたのですが、新型コロナ以外の理由があった事にふと気づきました。スマホです…あれだけ「携帯電話の電源はオフに…」という案内があるにもかかわらず…私が行った会だけが鳴るのか…ほとんど一番前で聴いているのですが、何故か近くの席(後ろの列)から聞こえてくる…ホントに残念な事です。
で最近は配信で観られるものもあるので、そればかりです。
海外とかの事情はどうなんでしょうか?オペラやミュージカルでそんな状況になったら…気になるところではあります。
さて直近で読んだ「魔法の夜」スティーブン・ミルハウザー著・柴田元幸訳/白水社。
《月の光でお読みください》の帯に魅かれて読んだもの…月の出ている夏の一夜の出来事。舞台は南コネチカット、虫もいろいろと鳴いているのですが、こちらはまるで歌っているかのよう…西洋人は虫の声を雑音として捉える、というか日本人だけが「声」として聞こえると言った話があったような…と気になり調べてみると、右脳(音楽脳)か左脳(言語脳)のどちらで聴くかの違いのようです。
日本人とポリネシア人に多い特徴だそうで、幼児の時に使用していた言語(母国語)の影響があるとのこと。
不思議な現象ですね( ̄∇ ̄)
本書は短いモチーフが最後には綺麗に繋がって…確かに月に光で読んだらロマンティックだったかも。
2冊目は「ミカンの味」チョ・ナムジュ著・矢島暁子訳/朝日新聞出版。
「82年生まれ、キム・ジオン」で一躍有名になったチョ・ナムジュの新作!
同じ映画部でいつも一緒にいる4人の女子中学生。同じ高校への進学を約束する事によって様々な事件が…
揺れる心や思いもかけない結果、自分でもわからない中高生の心情…一気読み必至。
現在著者は高齢の女性たちの話を書いているとの訳者のあとがき、また楽しみが増えました。
まだまだ緊張感、閉塞感のある生活が継続しそう、うまくガス抜きをしながら感情を平穏に保つ方法を模索中です。