しっかりマスク、水分、読書の夏!
夏の土用は今日まで、暦の上では明日から秋…事項のご挨拶は「残暑…」という事になります。
まだまだ暑さは続きます、熱中症対策もしっかりとって乗り切りましょう(⌒▽⌒)
いつもであれば、そろそろお盆休み用の本を用意したりするのですが、今年は7月後半に4連休があったのでフライング気味…
今手元にあるのが、近年大人にも子どもにも人気の地獄をテーマにした、
「ようこそ地獄、奇妙な地獄」星瑞穂著/朝日新聞出版
カバーからして鬼が杵の様な物を持って、大きな石の臼の中には…何か恐ろしい事をしているよう…
行って帰って来た人は居ないはずなのに、地獄の様子を詳しく表した本は多く存在し、(極楽の本というのを見ないのは、良い処に決まっているから?)まずは地獄ガイドブックとも云われる「往生要集」と地獄にまつわる様々な絵を集めた河鍋暁斎の「暁斎画談」を元に本書はすすめられていきます。
中でも奈良の興福寺舞人であった狛行光(こまのゆきみつ)という人は、一旦地獄の入り口までは行くのですが、生前の善行により現世に帰されたというエピソード。そればかりか助けてくれた春日明神から「地獄を見に行って見ないか?」と誘われ、地獄観光(?)のような事になり、それを表したのが「春日権現験記」という本になったそうな…
何故地獄に「堕ちる」というのか、「三途の川」にまつわる話とか…大人向けの地獄本、気持ちが涼しくなる一冊です。
2冊目は中国唯一のノーベル賞作家、莫言氏の短篇集、
「遅咲きの男」莫言著・吉田富夫訳/中央公論新社
受賞後初の短編集、高密県を舞台にくり広げられる悲喜劇12篇。
泣き笑いの短編ですが、どこから読んでも面白い!
再度「赤い高粱」「続赤い高粱」の2冊を読み直し、映画の方も観ようかと思った次第です。
3冊目は来週読もうと楽しみにしている、
「移動迷宮 中国史SF短編集」中央公論新社
7人の作家による8つの短編集、中国SFはまだまだ目を離せない!
残暑厳しいおりですが、読書熱も下がる事無く…お盆休みを迎えようとしております。