ゆく夏くる秋、積ん読は続く
昼間はまだまだ暑い9月の入り口、暑さ寒さも彼岸まで…夏の名残を楽しむのもあと少し(´∀｀)
ちょっと前にTVで映画「エイリアン2」（1986年）を放送していたので、何となく観てしまったのですが…怖かった。久しぶりに観たけれどやっぱり怖い…エイリアン自体の顔もさる事ながら、主人公に対して明かに激怒している表情（？）作り物とわかっているのに感情も表情もあるように見える！しばし涼しくなりました。
40年近く前の作品なのに…主人公のシガニー・ウィーバーって今何歳？とか思って検索したら、現在71歳だそうな…自分も歳をとっている事を忘れて驚きました、が、もっと驚いたのが身長182cmだそうな…映画の中では華奢そうにみえたけれど（周りの役者も皆大柄だったのでしょうね）
不要不急の旅行はもってのほかの空気なので、旅行随筆などを読んだり、海外作品を読んだり…
内田百閒の列車の本を読んでいたら文庫新刊が出ているのに気づき購入！
「追懐の筆 百鬼園追悼文集」内田百閒著/中公文庫
「漱石先生臨終記」ではまだ岡山の中学生だった頃、新聞で漱石先生が満洲に旅行するという記事を読み、列車で岡山駅を通過するはずというあたりをつけて、岡山駅に見にいく話から始まって（この頃から鉄道好きではあったよう）上京してからの木曜会での様子や自身の金銭苦の為に小田原まで相談に行く話などなど…
他にも芥川龍之介・太宰治・鈴木三重吉・寺田寅彦・宮城道雄など…泣き虫であった内田百閒の文章にこちらまでちょっとウルっときました。
百閒ファンには是非読んで欲しい一冊。
続いては
「声をあげます」チョン・セラン著：斎藤真理子訳/亜紀書房
「保健室のアン・ウニョン先生」や「フィフティ・ピープル」などのチョン・セラン氏のSF短編集。
巨大ミミズが地球を襲う「リセット」まわりの人間がほとんどゾンビになってしまい、最愛の人までもゾンビに…それでも毎日決まった時間に会いに来る「メダリストのゾンビ時代」（ちょうどオリンピックの時期だったので）などなど…
表題作は文句なしに面白かった（なんか本国では反対意見が多いらしいです）
どこにも行けない夏ではあったけれど、脳内は充分に楽しみました。
