今更ながらのディスカバージャパン!
春先から誘われて始めた低山登山、何度か行くうちにすっかりハマり、まだまだ初心者の域を超えない状態ではありますが目標の山は少しづつ高くなっていきます(´∀`)日常でも疲れない歩き方を意識したり…楽しい「沼」に浸り切っております。
気持ちはすっかり外側を向いてしまっているのですが、まだまだ県境を超えての移動にも気を張る日々。旅行本や山の本も若干読み飽きて来た頃、ちょっと変わった旅行本。
「我的日本 台湾作家が旅した日本」呉 佩珍・白水紀子・山口守翻訳/白水社
台湾作家18人の日本の旅エッセイ集。
飛騨高山、高野山、金沢、京都…そしてあの震災の時の東京と滞在先は様々。
『いつかあなたが金沢に行くとき』黄麗群著では前田一族の話から、伝統工芸、文化の話まで…金沢では、惜しい時間はどこにもないという金沢愛に満ち溢れているエッセイ。「小京都」という言い回しについても、今まであまり深く考えたことはありませんでしたが、金沢の成り立ちや歴史を鑑みると確かにコレは…と思うことしばし…
『金魚に命を乞う戦争 私の小説の中の第二次世界大戦に関するいくつかのこと』呉明益著、「眠りの航路」を読んであとがきに載っていたこの本、このエッセイが読みたかったのです。
2度にわたる日本での取材や高座海軍工場と厚木飛行場の事、先に読んでいた「自転車泥棒」のできるまでの経緯など、納得できる取材内容と資料(未読のものが多かったので、近々に探してみようかと)でした。
著者の本も、もう一度読み返すきっかけとなりました。
『京都のパイプ』王聡威著では知らなかったパイプの世界…と京都のコーヒー。
どのエッセイも日本にいる私なんかよりもはるかに歴史や文化に精通されている方々、そして日本を愛している事が感じられるもの…
外に行く事ばかりを考えていた最近ですが、…海外からみた日本というのをあらためて読んでみたら、まだまだ日本の中には知らない事がいっぱい。まずは近場から!と考えた一冊でした。