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初めてふれた戦前の名著

通勤や散歩の途中で見かける「七五三まいり」の看板。去年は看板が出ていなかったような…ニュースで発表される新型コロナ感染者数も少なくなり、まだ気は抜けませんが記念写真の際はマスクを外して笑顔で!

11月15日がお参りの日のようですが、最近は日にちにこだわる事無く、日曜日や祝日など都合のつく日にお参りされている家族が多いようです。親御さんにしたら初めてのきちんとした儀式、お子さんが着物や晴れ着ではしゃぐ姿を見かけるとこちらまで気持ちがほっこりしてきます( ´∀`)しっかり大きくなってね!と心の中でエール!です。

 

日の暮れるのが早いこの時期、ちょっと仕事帰りに新刊屋さんに寄ったりすると、店を出る頃にはすっかり夜のよう…先日手にしたのが海外文学のコーナーにあった

「壊れた魂」アキラ・ミズバヤシ著:水林章訳/みすず書房

何か違和感?著者と翻訳者の名前が同じ?最後の訳者あとがきをサラッと読んで納得。

著者がフランス語で出版した6冊目の本書を著者自身が日本語に訳したものだそう…

特にクラシックが好きなわけではない私ですが、本書を読みながら登場する音楽は一通り聴いてみました。

戦時中の理不尽な尋問によって壊されてしまった父のバイオリンと2度と会えなくなってしまった父。不思議な縁でフランスにわたり、そこでバイオリン修復の技術を身に付けた主人公の長きにわたる物語。目に見えない糸がどんどんほどけて、繋がっていく様子がすごくて…一気読み。クラシックやバイオリンが好きな方はもっと違う角度からも引きつけられると思います。

 

後から著者の来歴を読みましたが、ちょっと驚きました。もっと若い方が書いている文章かと…あとがきを読むと本書が書かれた経緯などがよくわかります。

 

本書に何度か登場する「君たちはどう生きるか」吉野源三郎著/岩波書店

以前あれだけ話題になったのにもかかわらず、未読だったので早速読んでいます。寝る前にコペル君と友達とのやりとり、おじさんのノートを読むと心落ち着いて眠れます。名作というものはこれだけ時を経ても…名作なのでした。

 

 

 

 

 

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