怖面白くて、最後ホッコリという類をみない小説!
今年最後の祝日、勤労感謝の日の前夜となりました。来週にはもう師走…いよいよ気忙しい時期がやってきます。
南の方で発生したラニーニャ現象の影響でこの冬もどこかで大雪になるやも、というようなニュースも聞こえてきました。雪国では万全の備えを!ですね。
さて私はというと、相変わらず休みの日は天気次第で低山へ行ったり、いわゆる「ゆるキャン」なるものに参加したりと…「アリとキリギリス」で例えるなら、すっかり「キリギリス」サイドの人なわけで…焚き火(焚き火台を利用)の前でボーッとして普段は食べないホットケーキなんかも焼いたり、焚き火で缶詰を温めてみたり…来月は掃除やらなんやらの計画を立てなければ、と思いつつ空の様子が気になる日々でした。(隙あらば出かけようとしている笑)
さて前回読み終わって無かった本。
「おはしさま 連鎖する怪談」三津田信三・薛西斯・夜透紫・瀟湘神・陳浩基著/光文社
日本、香港、台湾とリレーされていく小説。お箸を使ってある事を84日続けると願いが叶う(?)という伝説、選ばれた人間だけに現れる赤いアザ、夢の中で一人づついなくなる小学生…最初の小説「おはしさま」だけでも怖くてしょうがなかったのですが、これが後半の小説では見事に伏線回収!最後の小説は寝る前に読んでしまったのですが、何かほっこりした心持ちになり、悪夢を見る事もなく、ぐっすりと眠れたのでした( ̄▽ ̄)ミステリーは良いけれどホラーは苦手とか思っている人でも本書なら大丈夫!こんなリレー小説は他には出来ない!作家さんたちのチカラを感じた本書でした。
楽しみに積んであるのが、
「詐欺師の楽園」ヴォルフガング・ヒルデスハイマー著:小島衛訳/白水社
贋作作家の話、ちょっと期待しております。
「鬼 文豪怪談ライバルズ!」東雅夫編/ちくま文庫
怖がりのくせにタイトル買い!泉鏡花・手塚治虫・坂東眞砂子・田辺聖子・小松左京・上田秋成他
このメンツで面白く無いわけが無いっ!これもまた楽しみな一冊。
心のどこかで休日の天気が悪くなる事を望んでおります…