顔にあたる風は冷たくなってきましたが、心はホカホカする読書
全国の天気予報に雪だるまが表示されるようになりました。いよいよ冬本番!今年はラニーニャ現象の影響で寒波が来るとか、西日本(日本海側)では大雪になるという予報も出てはいましたが、偏西風の蛇行の具合で変わってくるとの話もあり、直近の天気予報に注意が必要です。
師走の気忙しい空気をものともせず、帰宅時遠回りの新刊屋さんチェック( ´∀`)文芸書の平台から文庫本の平台、雑誌の平台の付録に驚きつつ、文庫の棚へ戻る。新型コロナの影響なのか新刊文庫にもシュリンク(ラップみたいなやつ、コミックなんかにかかっているアレ)がされていて、書店員さんの負担がまた増えているのでは…などと考える事しばし…立ち読み防止にも!とも思いましたが、いつ頃からか立ち読み自体も少なくなっているような…実店舗でのお客さんの少なさに今さらながら気がついて愕然としたわけです。
買う手段だけでは無く読み方も多様化し、オーディオブックなども増えて来たこの頃、紙ベースの本は無くならないと信じておりましたが…電車の中でも本を読んでいる人は見かけなくなってきました…寂しい限りです。
さて先週の積ん読から2冊。
「すごいトシヨリ散歩」池内紀・川本三郎/毎日新聞出版
ドイツ文学翻訳だけではなく、エッセイも秀逸だった池内紀氏と映画評論家で翻訳者でもある川本三郎氏の対談集。
毎回お題はあるようですが、多いに脱線。映画や鉄道の話から戦争や子ども時代の話などなど、本を読んでいるというよりは、お二人の話を聞いているような心持ちになりながら完読。池内さんは2019年に亡くなられたので、もうこんな面白い対談を読む事はできませんが、登場した映画や本をこれから探す楽しみができました。
「炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークⅩⅦ」石田衣良著/文藝春秋
シリーズ17作目、これを読むと一年前位に何が起こっていたか、話題になっていたかをうっすらと思い出します。主人公のマコトとキングがタッグを組めば解決出来ない事なんて何も無し!(不思議と現実世界でも時間はかかっているものの何かしら変化が起きていたりします)読めばスッキリ!の一冊でした。
慌ただしい年末進行になっていきますが、温かい飲み物と少しの読書で一息ついてみてもいいのでは…( ´∀`)