透明感のあるネイチャーライティングフィクションを読んでみた
年明け最初のお楽しみでもある「福袋」( ´ ▽ ` )昨年くらいから販売開始時期が早まったり、予約制であったりと販売方法も変化してきています。新型コロナ対策であったものもやがて常態化していくのかもしれませんね。
確実に購入できる事や並ばなくてもいい事を考えると、ついつい気持ちがそそられてしまいます。コーヒーチェーン店やファミレスなどチケット付きでお得感のあるものには特にですが…油断するとマグカップやタンブラーだけがどんどん溜まっていくので要注意!なのでした。
手帳にカレンダーにとすぐに使う予定のものも実は未購入、ほぼ毎年同じものを使っているので慌てたり、売り切れを心配する事もなく…それもこれも夜の自由時間がたっぷりあるという安心感(忘新年会は一切無し)しなくても良い事はしない方向で…
その分掃除や片付け、読書にと師走の空気に慌てる事なく過ごせています( ´∀`)
来年は寅年、壬寅(みずのえとら)「寅」の文字の由来が「螾(ミミズ)」に通じ、春の発芽の状態を表すとか…ミミズって漢字で書くとこんな字なのかぁと変なところで感心していたら、読んでいた本にも登場!しかもこちらは「雨虫」と書いてミミズ…読み始めたのは、
「雨の島」呉明益著:及川茜訳/河出書房新社
「歩道橋の魔術師」や「複眼人」の著者のネイチャーライティングフィクションといわれるジャンルの著作。挿絵も著者によるもの、6つの短編集のようですが、実は…「クラウドの裂け目」と名付けられたコンピュータウィルスによって運命が変わってしまうのでした。
パソコンやクラウドに大切にしていたデータを開ける「鍵」を身近な人に届けてしまうウィルス。(ある意味ゾッとするウィルス)どの短編にもこの「鍵」を受け取った人が登場し、ある人は自分の出生の秘密を知り、またある人は亡くなった妻の書きかけの小説を目にし、続きを書くべく高山へ…
台湾では有名な「魔神仔(モシナ)」と呼ばれる妖怪や幻のウンピョウも登場する著者新ジャンルの本書はゆったりと流れる川のようで…未訳のものも多い著者、日本語訳が待ち遠しいです(⌒▽⌒)