『希望をつくる仕事 ソーシャルデザイン』 ―ソーシャルデザイン会議実行委員会
こんにちは!エコブックススタッフ あんずです(´・ω・)ノ
アイデアは地球を救う。
というキャッチコピーに惹かれて購入しました。
表紙のイラストも、パワーがあってかっこいいと思ったら
「スラムダンク」「バガボンド」で有名な井上雄彦さんの描き下ろし!
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著者である「ソーシャルデザイン会議実行委員会」は、
電通のクリエイティブディレクターや宣伝会議の編集の方など、
広告を通じて世の中の動きやコミュニケーションを第一線で見つめてきた業界の方々。
だからと言って、広告の話ではありません。
ソーシャルデザインという言葉は最近よく聞くようで、
私としてはいまいち具体的な意味がよく分からなかった言葉。
本書は、「ソーシャルデザインとは!」という定義をアツく語る本ではなく、
実際に世界中で実施された
キャンペーンを飛び越して社会にムーブメントを起こしたり、
多くの人が共通で抱える社会問題を解決するアイデアとなったりする
取り組み事例をたくさん並べた資料集のような構成。
事例を解説するスタイルなので、
いわゆるビジネス啓蒙書よりも押しつけがましくなく読み進むことができました。
たとえば私がいいなと思ったのは、
捨て犬と里親のマッチングサービスのアイデア。
インターネットでマッチングするサービスはよくありますが、
顔認証の技術を使って自分の顔と似ている犬を探してくれるサービス。
参考→http://youtu.be/BTu9X1IUiMo
ペットと飼い主と顔がなぜか似てる~という話はありますよね。
根拠はないけど、自分に似ている犬なら飼いたくなってしまうかも!?という楽しいアイデアです。
もうひとつおすすめのポイントは、巻末についている
「ソーシャルイシュー(社会問題)マップ」。
裏表紙の内側に折りたたんで格納してあり(旅行本の地図のような感じ)、
世界で起きている社会問題が、ジャンル別にマッピングしてあります。
自分には関係なさそうな問題から、学校のいじめや消費税問題など身近な話題まで。
いきなりボランティアに取り組むのはハードルが高いけど
日々の何気ない行動がちょっとしたアイデアになって、
誰かの役に立ったらいいなーと考えられる本でした。(・∀・)/