美味しいカブの漬物ができるまで
2014年12月18日 category : エコブックス店長日記
先日、折口信夫関係の本を読んでから、民俗学関係の本ばかり読んでいます。
柳田国男「山の人生」の中に12月のある日に山の神様が木を数えるという話がありました。
その日に山の中にいると木と間違えて数えられるので山から帰れない…怖い、怖すぎる。
一日だけ山に入らないようにするための約束だったのだろうけど、今でもどこかには伝わっているのでしょうか?
ともあれ、山の神様(女性であるとの事)のなさる事は怖いようです。
冬に美味しくいただける食べ物は沢山ありますが、なかでもお漬物。
酢に触れると赤くなるタイプの蕪の漬物があれば…ご飯がすすみます(^.^)
以前観た在来種の蕪を再生させるという映画にも出てきたのが焼畑農業。
焼畑なんて言葉は社会の授業かなんかで、熱帯地域のタロイモとかと一緒に習ったような覚えがありますが、
日本でもかなり古くある農作業なのでした。
山の斜面に火を入れて、まだくすぶっている状態で鍬をいれて灰をすきこむ。
木の切り株なども残った状態で汗だくで蕪の種を蒔く。
そんな夏の作業の様子が映画にもありました。
在来種を守るために通常の畑では無く、山の斜面を活かした単独の畑で生育させるとの事。
(周りに他の野菜があると自然交配で、品種が維持できなくなるようです)
民俗学の中でも、東北にスポットをあてた一冊。
カブララインというものまで出てきます。
東北学/もうひとつの東北 (講談社学術文庫)
赤坂 憲雄
←「慶應本科と折口信夫 いとま申して2/北村薫」前の記事へ 次の記事へ「問いかける技術–確かな人間関係と優れた組織をつくる/エドガー・H・シャイン」→