傾奇者歩いて候
2015年01月08日 category : エコブックス店長日記
松も取れてようやく通常モードにもどりつつあります。
御雑煮でゆるくなった体を引き締めるためにも、またボチボチと散歩(陣取りゲーム絡み)を始めだしました。
ちょっと休んでいる間にポータルが増えてるっ!これでは立ち止まる時間の方が長くなってしまう。
申請されてたのがまとまって通ったものなのか、多すぎる…、ツアーも増えています。
クリアーするという終わりが無いゲームなので、沢山がんばりようもないのですが…歩く楽しみも確実に増えてます。
このタイミングで、漫画やパチンコなどでも大活躍の「前田慶次郎道中日記」関連の本。
隆慶一郎『一夢庵風流記』は漫画の原作として有名ですが、今回読んだのは慶長6年、前田慶次69歳、
京都は伏見竹田から米原を経て米沢まで旅した26日間の旅日記の解説書。
原本は市立米沢図書館に有り、復刻版も出版されています。
慶次と言えば読書家としても有名であり、連歌や古典にもたけていたという話。
日記というより、誰かに読ませる目的で書かれた物のようです。
69歳という年齢のせいか、旅中に少しのいたずら心は見え隠れするものの、一般に知られているような『天下御免の傾奇者(かぶきもの)』の要素はありません。
【旅籠(はたご)】などのインフラもまだ出来る前、季節は冬に向かっての旅、途中結構厳しい思いもしているようです。それさえ話のネタにしている位、つくづく自分を退屈させない名人だったのだな~と思った次第。
他の武将と違い、あまり文献が残ってはいない前田慶次郎ですが人を惹きつけて止まない何かを持っています。
前田慶次と歩く戦国の旅 (歴史新書y)
今福 匡
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