北京便り 中国の真の面影/孫歌
北京便り 中国の真の面影
孫 歌
買取価格 745円
先日、ニュースを見ていましたら中国で発売されている雑誌『知日』の特集をやっていました。
文字通り[日本を知るための]雑誌、細かい処にスポットを当て、まるまる一冊の本にしています。
アニメであったり、妖怪であったり。最近は日本語版も出ているようです。
近くて遠い国中国、国家間の緊張は日々のニュースにもならない時の方が少ない位になってしまいました。
対個人であればお互いイヤな思いもしないのですが…それ故にこういう雑誌が売れている訳で。
お互い興味はあるものの、どこかでズレが生じている、対国であれば諸々の問題も…
今回おススメする一冊は、月刊「図書」に連載されていたエッセイ集。
作者の孫歌氏の書く日本語の文章はとても優しく、穏やかです。
普通の生活人の「中国」を描きたい…の言葉どおり、今の中国の庶民の様子がつづられています。
日本でも「民芸」という言葉がありますが、中国でも「民芸復興」という動きがあるようです。
「中国の村は自分たちの伝統スタイルを失った、つまりは自分たちの地域性を失った。民芸品は地域性のシンボルなので、それを復活することで中国の村を復活させることができる…」と文中で話す胡さんの運動は膨大なエネルギーをつぎこんで今もすすんでいます。
読後、文章の優しさに癒されたよう気持ちになりました。
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