世界記憶遺産百科ー全244のユネスコ世界記憶遺産/樺山紘一
世界記憶遺産百科―全244のユネスコ世界記憶遺産
樺山 紘一 ユネスコ UNESCO= 国連教育科学文化機関= 国連教育科学文化機構= コリンズバーソロミュー 村田 綾子
買取価格 4212円
世界遺産の他にも記憶遺産というものもあるのですね、この本を読むまで知りませんでした。
横書きなので開きが反対になります、ページ数もさることながら、オールグラビアの為かなり重たい本。
膝の上に載せて読むにも重く、しっかり机で読むことになりました。
認定されている244の画像と説明、保存場所等が記載されています。
日本で選ばれたのは一労働者であった山本作兵衛の炭鉱のスケッチと日記のコレクション。
山本作兵衛は7歳から九州の筑豊の炭鉱に家族と住み、12歳にしてつるはし鍛冶の見習いとして炭鉱に入り、36歳になるまで鍛冶工員や炭鉱員としてさまざまな炭鉱で働いた、正規の教育をほとんど受けていないにもかかわらず、21歳より手帳や日記に炭鉱の出来事を綴っていました。
描かれた時代は1913年から第二次世界大戦の頃まで、単純な線ですが恐ろしいくらいリアルに危険と隣り合わせの炭鉱の作業や、工員の家族の生活がありのままに描かれています。(今であれば考えられない労働環境、赤ちゃんをおぶって炭鉱で働く様子とか…)
他にも書籍だけではなく図書館そのものが登録対象になっているイタリアの「マラテスタ・ノヴェッロ図書館」や過去の戦争に関する文献など…姿勢を正して読まなければいけない一冊。
言葉は読めなくてもいつか本物をみてみたいという気持ちにな図版、写真満載です。
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