ジャスミンの残り香ー「アラブの春」が変えたもの/田原牧
2015年03月10日 category : <高価>古本買取情報 タグ: 紫陽花革命
ジャスミンの残り香 ――「アラブの春」が変えたもの 集英社単行本
田原牧
買取価格 312円
2011年北アフリカのチェニジアで一人の若い野菜売りの青年が警官に暴行され、抗議の焼身自殺を図った。
この事件に衝撃を受けた青年たちが路上に繰り出し、翌月、ベン・アリー政権を打倒、「ジャスミン革命」と命名されたこの事件が「アラブの春」という激動の始まりであった。
というような始まりなのですが、22あるアラブの国はここ半年の間にも激変しています。
日々の報道されるニュースだけでは決して簡単に理解できるものでは無いようです。
先日の西加奈子氏の「サラバ!」はエジプトが舞台、描かれていたのは陽気で芯の強いエジプシャンの友人。
訪れた事がない国の様子の体温を少しでも感じた気がしたものです。
今まで流れていたであろう彼の国のニュースも気になるようにはなりました。
【IBM】というエジプト人を揶揄する単語が有るとの話。
I…インシャアッラー(そうだといいね)確約しない逃げ口上
B…ボクラ(明日)役所で聞かされる怠慢の代名詞
M…マレーシュ(気にするな)自分に落ち度があっても認めない
外国人から見て「自分勝手でいいかげんなエジプト人」というイメージからできた表現だそうです。
ビジネスでは厳しいかもしれませんが、友人であればなんだか面白そう(^^♪
厳しい内容の事も書いてありますが、「カイロキー」という社会派ロックバンドを知り、事あるごとに聴いています。アラブに一歩近づくための1冊です。
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