人月の神話/フレデリック・P・ブルックス・Jr.
人月の神話【新装版】
Jr Frederick P. Brooks 滝沢 徹
買取価格 1036円
タイトルにある人月(にんげつ)とは、一人が一カ月で行う事のできる作業量を表す単位です。
1人が1日8時間の作業×20日間と20人が1日8時間の作業は同等、という理屈ではあるのですが、これだと、時間が足りなければ単に人を増員すれば済むという事になってしまい、実際は増員された作業員の教育の為に既存の作業員の能率が低下するため、プロジェクトはさらに遅延するという、25年も前に書かれたソフトウェア開発にまつわる内容、古典と云えばそうなのですが、新装版がこのように出版されるくらい古典の名作。
著者はIBMでOS(オペレーティングシステム)360の開発に携わったときの失敗に基づいて、さまざまな考察をこの本に描きました。
以下本文より
多数の人々の中で、仕事を再配分することによって、さらなるコミュニケーションの労力が発生する。すなわち、教育と相互連絡である。
ソフトウェア開発の業界だけに限らない言葉だと思います。
当たり前だけど出来ていない現実、最小限のストレスで最大限の能力を発揮するための目からウロコの珠玉の文章。一般の会社員(職種問わず)や中学生・高校生の生徒会、部活でさえも通用する言葉が満載。旧バージョンを読んでない人ならなおさら手にとっていただきたい一冊です。
←「滋賀県野洲市の新刊書店、本屋一覧」前の記事へ 次の記事へ「山梨県甲府市の新刊書店、本屋一覧」→