言語都市/チャイナ・ミエヴィル
言語都市 (新★ハヤカワ・SF・シリーズ)
チャイナ・ミエヴィル 内田 昌之
買取価格 314円
ローカス賞SF長篇部門受賞、 最近にない難解SFでした。
会話する器官が2つあり同時に音声を発するというアリエカ人。
外交をするためには専門の特殊知識と能力が必要であり、そのために人類は外交官をクローン作成していた。
というようなところから話は始ります。
1つの口から音声を2つ同時に出すモンゴルのホーミーという素敵な音楽がありますが、2つの口のような物から音声を別々に出す表現が「-----」の中に左右に分けて2つ表示されています。
上手い事考えたな~と思いましたが、映像化したらどうなるのだろう?などといろんなイメージを持って読んでみました。
同じ日本語でも伝わらないな~と思う事の多い今日この頃、どちらにも受け取れるという方便な占い師の話を思い出しました。
まず最初に「あなたの両親はなくなっていませんね」
両親が既に亡くなっている人であれば、「亡くなって居ませんね」と受け取り、
亡くなっていなければ「亡くなっていません(亡くなってない)」と受け取り、どちらの人もなんて最初から良くわかるの!と感心してしまうという話なのでした。
会話というのはどうしても自分の都合の良いようにとるというか、思考のクセというのもあるのでしょうが、
相手が若くても、年配の方であってもなかなか思った言葉を伝えるのは難しいなあと思った次第。
ましてや宇宙人では…会う機会は今のところ未定ですが…
←「メガ!巨大技術の現場へ、ゴー/成毛眞」前の記事へ 次の記事へ「1冊で5カ国!」→