愉楽/閻連科 訳:谷川毅
愉楽
閻 連科 谷川 毅
買取価格 825円
すごいっ!の一言に尽きます。
こんな作家がいたとは…「莫言、残雪は露払い!?チャイニーズ・マジックリアリズムの真打ち登場!」
疾走感のあるコピーに魅かれ恐る恐る手に取って読んでみました。
2段組み438Pという、結構なボリュームですが、訳が良いせいか文章は読みやすい、しかしっ!
内容が凄すぎて…ここには書けないような差別文字、表現がわんさか出てきます。
これは読んでみてねとしか言いようがないのですが、内容としては健常者がまったくいない忘れ去られたような村(それなりに皆幸せな状態で暮らしていた)に革命という名の略奪が入って来ます。
村人たちは県長のアイディア、それも奇想天外な…レーニンの遺体を買取り、そのための記念館を造り村おこしをしようというもの。そのために村人ができる事は…
久しぶりにドーンと来る本を読んでしまったという感想です。
さすがに一気読みできず、あちこちと他の本を読みながら1週間かけて完読。(重さがハンパ無いww)
本国では何度も発禁処分になっている閻連科氏(えんれんか)ですが、2014年度フランツ・カフカ賞受賞!
アジア圏では村上春樹氏についで2人目です。
翻訳物を読んでまず思うのは、原文で読めたらなぁ~なのですが、なんせ語学力が無いもんでこればっかりは翻訳者頼み。この本に関しては翻訳がすごいなぁと思う事しばし、見かけたら最初の1ページだけでも読む価値有り!!
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