丁庄の夢-中国エイズ村奇談/閻連科 谷川毅=訳
丁庄の夢―中国エイズ村奇談
閻 連科 谷川 毅
買取価格 518円
先日読んだ「愉楽」があまりにも面白かったので続けて2冊読んでみました。
こちらも彼の国では再販予定無し。(15万部売れたらしいです)
貧しい中国の農村にお金を簡単に手に入れる方法がやってきます。
【売血】という名の商売はどんどん広まっていき、家は新しくなり、物は手に入り、村人の生活は変わっていきます。しかし、何年後かに使いまわしの針によって【売血】した人々は熱病(エイズ)に感染。毎日のように人は死んでいきます。
血を買取り、いち早く商売に成功した丁先生の息子は、次から次と商売を替えながらどんどん儲かっていきます。
小学校の丁先生、息子たち、変化していく村人の様子を毒殺された孫息子が語り続けます。
後書きに作者自身が書き終えた後に脱力と寄る辺無き苦痛と絶望を味わったと記しています。
確かに読み手にも体力を要求する本ではありました。(読みたい気持ちが多いに勝ったのでぐいぐい引き込まれましたが)
もっと読んでみたいのですが残念ながら日本で出版されているのは今のところ3冊しか見当たりませんでした。
後からわかったのですが、これを元に映画があるとの事。
しかも恋愛映画に仕上がっているらしく、チャン・ツィイー主演2011年公開『最愛』という映画らしいです。
DVD化もされているよう…気になるけど、恋愛要素は少なかったような…
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