胡椒 暴虐の世界史/マージョリー・シェファー 訳:栗原泉
胡椒 暴虐の世界史
マージョリー シェファー Marjorie Shaffer
買取価格 634円
【胡椒】好きです、唐突な宣言ではありますが、白も黒も必ず常備しています。
香辛料全般が好きなのですが、最近のヒットは『ピパーチ』胡椒、百貨店の沖縄フェアで購入したものです。
胡椒と名前は付くものの香りは胡椒というよりシナモンのような甘さのある香りです。
原材料をみたところ「ヒハツモドキ」もどき?沖縄では自生している島胡椒のようです。
「ヒハツ」はアーユルヴェーダでは強力な薬草として扱われるとの事。モドキも同様の効能があるようです。
ラベルをじっくり見てみると『使い方いろいろ』とありまして、八重山そば・汁もの・普通のコショーのようにも・コーヒー・お菓子づくりにもとあります。
試しにコーヒーに入れてみましたが、シナモンコーヒーみたいなカンジになりました。辛みは無いので他の飲み物でもお子様でも安心、身体がぽかぽかします。見かけたらお試しあれ!
今では当たり前に使う胡椒にこんなドロドロの歴史があったとは…
古くなったお肉を美味しく食べる為に使われた…なんて聞いたような気がしましたが、事実は違うようです。
古代人も新鮮なお肉をたっぷり用意する事は可能だったようで、純粋にあのピリッとした刺激と香りが必要とされたようです。
どのように胡椒が生育しているかもわからず、白と黒は違う品種だと思われていたとか、歴史を動かす一端となった胡椒をめぐる本。
人間の一番の原動力は食欲…なのですね。
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