日本の作家 名表現辞典/中村明
日本の作家 名表現辞典
中村 明 塩井 浩平
買取価格 906円
先日友人と会話中に唐突な質問をされ、説明するのに結構な汗をかきました。
「純文学ってどういう本の事をいうの?」ややこしい事訊いてきたね(-“-)
【通俗文学・大衆文学と違って多く売れる事を期待せず、純粋に芸術的な意図の下に作られる文芸作品】と新明解辞典に記載があります。
この質問が出たきっかけが又吉直樹氏の「花火」だったので説明しながら、あれれ、ビッグヒットですが、本人の意図したところではないので…これはやはり純文学!!(奇しくも三島賞を一票差で逃したというニュースも入ってきてました)
そんな話から誰々はどの分野とか、しまいには時代小説と歴史小説の違いとか、ラノベとエンタメの違いとか延延と説明をしたのですが質問した本人が納得したかは謎www(宿題になりました)
出版する側ではきちんと線引きしているのでしょうが、読み手側の解釈の仕方によってはどうにでもなりそうな気がします。
*ちなみに私個人の中では森見登美彦氏は純文学、大毛玉文学でもありますが。
タイトルに純文学の表示こそ無いものの、選りすぐりの作家ばかりのこの一冊。
内田百閒から向田邦子までいいとこどり。エッセンス濃縮ですが、著者も書いているとおり、「あ」の作家順から読む必要はなし。めくったところから読んでみればよいと思います。
ブックガイドとして手元に置いておきたい本。
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