地図入門/今尾恵介
地図入門 (講談社選書メチエ)
今尾 恵介
買取価格 480円
なんと『入門』です。最近地図を見たのはいつだったかな~?スマホの地図は頻繁に使用していますが、『地図』自体が手元に無いです、JR時刻表は何冊もありますが…これは路線図なので地図ではないし。
目次から、「地図とは何か」「風景を記号化する」「地図の縮尺と高さ」「地図と地名のはなし」「地図と政治」極めつけは「地図を味わう」なんだかディープな世界の予感。時刻表で白ご飯3杯はイケる!と日頃、豪語している私ではありますが、そういえば【ブラタモリ】を観ているといろんな地図記号とか、等高線とか言ってましたね。
読んで知りましたが。地図記号は世界共通ではないのです。日本の地図記号であれば茶畑が当たり前のようにありましたが、イタリアではオリーブ畑、ブドウ畑。ドイツではホップ畑(ビールの風味を出すあれです)、ブラジルだとコーヒー農園などと表示があるようです。
官公庁の記号で税務署がそろばんの略、老人ホームは家の中に杖という意味である事、これって小学生の時に習ったのでしょうか、初めて知りました。確かにそろばんは日本以外には無いでしょうね。
地名は無形文化財という文章もなかなか面白く、【落合】という地名は川が合流しているところに多いという話など、地図は見るだけではなく読み物でもある事を知りました。
読み方から楽しみ方まで、まさに地図入門の一冊です。
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